退職挨拶状の書き方とマナー
基本的な文章構成
・時候の挨拶
・退職の報告(退職した日は「この度」等として明記しないこともできます)
・退職の理由(簡潔に、もしくは一身上の都合)
・お世話になったことへの感謝の気持ち
・今後の末永いお付き合いのお願い
最後に付け足すと良いでしょう
自分は退きますが、これからも頑張っていく皆様に向けて「皆様方の益々のご健勝とご多幸をお祈りいたしまして」等のエールも付け足すと良いかもしれません。
必要に応じて
送別会を催して頂いた場合のお礼、仕事を引き継ぐ担当の紹介なども必要に応じて加えて下さい。
退職理由について
不満は書かないように
挨拶状は、退職したことを通知するとともに、感謝の気持ちを伝える文面にまとめることが大切です。
退職理由の詳細や会社の悪口・非難は、かえって相手の心証を悪くしてしまいます。
会社に残る人も気分が悪くなりますし、社外向けの挨拶であれば会社内のネガティブな情報を伝えてしまうことにもなり、後々トラブルになってしまうかもしれません。
結局、不満による退職理由を書くことは自分自身の評判を傷つけることになります。
〜をするための退職以外は一身上の都合
結婚退職や出産、病気、介護による退職であれば簡潔に書いてもかまいませんが、それ以外の場合は「一身上の都合」「円満退職」などの言葉にとどめておきましょう。
或いは「この度、お世話になった○○○○を退職しました」とすれば円満退社だというのが伝わります。
退職の挨拶状を送るタイミングはいつ?
退職挨拶状はできれば退職後1ヶ月前後に送るのが一般的のようです。
遅過ぎると、どれだけ礼儀正しい文章でも良い印象を与えないので注意しましょう。
退職後すぐに再就職する場合は、就職先が決まって報告できるようになってから退職挨拶状を出す方法もあります。
ただ、再就職が遅くなる場合は連絡先だけを送る気持ちで早めに送ってください。
逆に退職の翌日というように早すぎる到着も印象が良くありません。
退職の挨拶状ワンポイント
■退職挨拶状はお客様・取引先・上司といった目上の人には送っておいた方が良いでしょう。
特に退職前の挨拶をしていない人には必ず送ります。
■人物の評判はどこでどう伝わるかわかりません。
これまでに培った人脈を新天地で活かすことができるよう、在職中にお世話になった方々に限らず、ご縁のあった方々には、挨拶状を送るようにしましょう。
■また、疎遠になりがちな人の場合は、相手の住所すら知らない可能性もありますので、退職前に一度コンタクトを取っておき、住所・電話番号などを予め聞いておきましょう。