四十九日法要案内状のマナー解説と書き方メニュー
四十九日法要案内状の書き方・基本構成
49日の案内状 基本的な文章構成
- 頭語・結語
- 時候の挨拶・相手を気遣う言葉
- 法要の日時・場所(当日の予定)
- 会食の有無
- 日付・差出人
- 出欠連絡の返信方法・期限
1頭語・結語
頭語(拝啓など)・結語(敬具など)には基本的なセットがあります。
「拝啓-敬具」「謹啓-謹白」の何れかをセットで使うのが一般的です。「拝啓−敬具」がもっとも一般的なもので、「謹啓-謹白」はあらたっまた表現となります。
2時候の挨拶
時候の挨拶は、その時期・気候などにあわせて選ぶとよいでしょう。暦を見て時期に当てはまっていれば使える「二十四節気」からくる時候の挨拶のほか、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という季節を問わないオールマイティーな時候の挨拶もあります。
≫時候の挨拶一覧表(別タブ)
◆相手を気遣う言葉
・皆様におかれましてはご清祥のことと存じます
・皆様におかれましてはご健勝のことと存じます
・お健やかにお過ごしのことと存じます
このような相手を気遣う一文を続けます。「〜お喜び申し上げます」としても間違いではありませんが、文例では謹みを込めて「〜存じます」を主に使っています。
3法要の日時・場所(当日の予定)
このように整列して書くと、見やすくなり情報が分かりやすくなります
日時 ○月○日(○曜日)午前○時○分より ※集合○時
場所 ○○霊園 東京都豊島区雑司ヶ谷五−五−五
電話 03-0000-0000
集合 自宅 ○月○日(○曜日)午前○時
自宅より霊園まではバスをご用意しております
場所 ○○霊園 東京都豊島区雑司ヶ谷五−五−五
電話 03-0000-0000
4会食の有無
このような書き方があります
なお 法要後は供養の粗餐をご用意いたしております
当日は法要後に近くの○○○にて粗餐をご用意しておりますので
故人の思い出話などお聞かせ願えればうれしく存じます
お斎 ○○亭 東京都豊島区目白○−○−○
なお 法要後はお斎をご用意いたしております
法要後のお席は設けておりません
5日付・差出人
日付は、挨拶状を差し出す【月】までを記入します(例:令和○年○月)
差出人に名前とともに、携帯番号の記載などがあると事前確認や予定変更などに対応しやすいと思います。
6出欠連絡の返信方法・期限
お手数とは存じますが○月○日までに(同封の)返信葉書にてご都合をお知らせ下さい など
四十九日法要案内状を送るタイミングはいつ?
できれば1ヶ月前(遅くても2週間前)
相手方の都合も考えて、相手がスケジュール調整しやすいように1ヶ月前くらいに届いているの好ましいとされています。
また、出すのが遅くなると、そのぶん返信も遅くなりますので、会食人数調整が間に合わないなど、準備上の不都合にもつながりますので早めに出すことが大切です。
遅くとも2週間前までには届けるようにしましょう。
出すのが遅れてしまったら
やむを得ず直前になる場合は、次のような一言を添えると相手も困らず印象が良くなります。
ご案内が遅くなり誠に申し訳ございません
ご都合のつく範囲でご参列をご検討いただけますと幸いです
四十九日法要案内状のマナーと注意事項
忌明け法要の呼び方の違い
四十九日、七七日忌(なななぬか)、満中陰(まんちゅういん)はどれも同じ意味です。
亡くなった日から、7日ごとに初七日、二七日、三七日・・と、七七日に至るまでを中陰とよび、七七日迎えると中陰が満ちて満中陰を迎えます。
7日が7回で、四十九日=七七日=満中陰となります。
「粗餐(そさん)」「お斎(おとき)」って何?
「粗餐」「お斎」は法要後の食事の席を差します。粗宴(そえん)とする場合もあります。
馴染まなければ「会食」「お食事」と記せば良いと思います。
最近は食事の席を設けず「お弁当」「折詰」をお持ち帰りいただく形式もあるようです。
縦書きで書く
案内状は縦書きで記載する決まりとなっています。日本では、昔から公式な文章や手紙は縦書きで作成されており、案内状も儀礼的に縦書きが基本となっているためです。
家族のみの四十九日法要であっても、礼儀・礼法を重んじて縦書きで記載しましょう。
句読点(、や。)は使わない
句読点は、古くは文章を上手く読めない人に対する補助的な記号として用いられたため、相手に失礼ということで使われていませんでした。
また、物事がスムーズ、途中で途切れないようにという願い、「縁を切る」などの連想を避けたい意味でも句読点を使わないという風習があります。読点の代わりにはスペース、句点の位置では改行するのが基本です。
段落落し(字下げ)は使わない
縦書きの文章の場合、一段落目は1文字分下げる「字下げ」のルールがありますが、四十九日法要の案内状には不要です。
字下げをしない理由は、句読点のときと同じく、毛筆での書き方が慣習として残っている、という説が伝えられています。
そのため、最初から文章を書きはじめても問題ありません。
逝去は身内に使わない
「逝去」は故人に対する敬語となるため身内には使いません。
永眠・他界・生涯を閉じた・長逝・急逝などを使いましょう。「旅立ち」などもよく使われます。
長逝(長い旅立ち)・急逝(前触れなく亡くなる)は敬語ではありませんので、使うことができます。
死亡・死去などは「死」が忌み言葉なので、挨拶状には相応しくありません。
どこまでが戒名?
位牌などに書いてある戒名の下に「霊位」「位」などが付いている場合があります。
これは置字(下文字)といって戒名には含みません。 挨拶状への記載は「霊位」「位」の前までを戒名として記載します。
●● 儀 の使い方
挨拶状を受け取った相手への丁寧な表現(謙譲表現)です。
葬儀の看板などで使われる「○○ 儀 葬儀式場」の「儀」と同じです。
日常で使う機会のない表現ですので無理に使う必要はありませんが、付けた方が相手に対しては丁寧な表現となりますのでお勧めです。
忌み言葉、重ね言葉を使わない
たびたび 等の重ね言葉は避けます。生死に関する直接的な言葉もタブーです。
●重ねて ●重ね重ね ●再度 ●再々 ●再三 ●くれぐれ ●たびたび ●しばしば ●ときどき ●返す返す ●長引く ●死ぬ ●苦 ●浮かばれない ●迷う ●去る 等
などは、避けた(言い換えた)方が良いでしょう。
≫句読点・頭語結語の詳しい解説※別タブ
宗教別・宗派別の注意点と言葉選び
宗教や宗派による違いに配慮する
宗教や宗派によって生死観が異なります。
仏教では故人が成仏できるように願う習慣があるため、「迷う」「浮かばれない」といった言葉を避けます。
また同じ仏教でも、浄土真宗は死後すぐに仏様になる極楽浄土へ行けるという考えから、「永眠」「亡」「霊」などの言葉を使いません。
【神道】への置き換え
■「四十九日」→「五十日祭」 ■「一周忌」→「一年祭」
■「御香典」→「御玉串料」「御榊料」 ※もしくは「御霊前」
一年祭以降は「御榊料(おさかきりょう)」や「御神前(ごしんぜん)」
■「香典返し」→「偲び草」「偲草」
「供養の品」「供養のしるし」も「心ばかりの品」「偲び草のしるし」などに言い換える
■「喪主」→「斎主」
■「永眠」は使わない、冥福・安らかにお眠りください・天国などもNG
→「葬儀の際」「帰幽(きゆう)」などに言い換えます
■「亡」は使わない →「故」とする
【キリスト教・プロテスタント】への置き換え
■「四十九日」→「召天記念式」「召天記念会」
■「一周忌」→「記念式」「記念集会」
■「御香典」→「御花料」 ■「香典返し」→「偲び草」「偲草」
■「永眠」→ 使って大丈夫 「召天」でもよい ※昇天ではなく召天(※誤変換に注意)
■「亡」でも「故」でも可
【キリスト教・カトリック】への置き換え
■「四十九日」→「追悼ミサ」
■「一周忌」→「記念ミサ」「死者記念ミサ」
※カトリックでの「召天記念日」は、亡くなった日(帰天日)を指します(仏教でいう命日)
■「御香典」→「御花料」 ■「香典返し」→「偲び草」「偲草」
■「永眠」→ 使って大丈夫 「帰天」でもよい
■「亡」でも「故」でも可
【仏教・浄土真宗】への置き換え
■「戒名」→「法名」 「法名 ○○」と「法名」の印字を希望される方も多いです(無くてもOK)
■「永眠」は使わない 冥福・安らかにお眠りください・天国などもNG
→「葬儀の際」「往生」などに言い換えます
■「亡」は使わないほうがよい →「故」もしくは「亡・故」を付けずに「父 太郎」とすることもある。
■「香典返し」は「1週間〜1カ月」で行う ※49日がないため返礼として
■「御霊前」→「御仏前」 「霊」の期間が無い、御香典はそのまま使えます
■「梵字のア」をを入れることもできますので、お申し付けください
四十九日法要案内状のワンポイント
家族のみ(近親者)で四十九日法要を行う場合
■家族でも遠方に住んでいる場合
■しばらく連絡を取り合っていない親族がいる場合
■家族ではないが、参加してもらいたい方がいる場合
■案内は済んでいるが、形式的に案内状を送りたい
このようなケースで案内状が必要だと思われます。特に出欠の確認が必要ない場合は、普通はがきでも問題ありません。
案内をしなかった方へは香典返し挨拶状で事後報告します。
返信がない場合の丁寧なフォロー方法
返信がないときの催促は気を遣うものですが、相手も返し忘れただけということも多いようです。
≪案内状が届いているか確認≫
案内状が届いていないのでは?と心配しての連絡なら角が立たないと思います。
先日お送りした四十九日法要の案内状が、お手元に届いているか念のため確認のご連絡をさせていただきました。ご都合が付く範囲でご参加いただければ幸いです。
納骨法要や新盆法要も行うなら
49日と同時に「納骨式」「納骨法要」を行うことも多いようです。その場合は案内状に記すとよいでしょう
49日と新盆法要を同時に行う場合は「49日法要および新盆法要」と併記します
卒塔婆のご案内は返信はがきで
卒塔婆(御塔婆)”墓地に立てる細長い木の板”は、浄土真宗では用いられていません。
また、墓地・墓石の面積によっては、卒塔婆を立てることが難しい場合もありますので、案内状または返信ハガキ等に卒塔婆は立てない旨を明記しておくのも一つの方法です
また卒塔婆の案内は、本文に入れるよりも返信用はがきに入れたほうがスマートだと思います。
≪卒塔婆(御塔婆)ついて返信用はがきに入れる場合の例≫
御塔婆をお申込み頂ける方はご芳名をお願いいたします
御塔婆御芳名 (記名用の空白)
最近増えてる:お経のみで会食なし
コロナ以降、法要のかたちも変わってきたようです。まず、家族のみの法要が増えました。そしてここ最近は「会食をしない」ケースも増えてきています。法要での経読と焼香で解散するパターンや会食はせずに折詰(お弁当)をお持ち帰りいただくケースなど多様化しています。
会食を行わない場合はどう書けば?
この度は法要後に会食のお席は設けておりません
法要後のお席は設けておりません
ささやかな折詰をご用意しておりますのでお持ち帰りください
法要後のお席は設けておりません
午後は皆様のお時間をお過ごしくだされば幸いです
なお 法要後の会食は行いません
供養のしるしとして粗品をご用意させて頂きましたのでお納めください
なお 会食の席は設けず 引き出物をもって供養に代えさせていただきます
ご了承のほどよろしくお願いいたします
法要後のお席は設けておりません
故人にちなんだお菓子をご用意いたしましのでお持ち帰りください
現代の法要に合わせた挨拶状のマナーも添削を通じてサポートいたします。
返信はがきに書きたいこと(まとめ)
四十九日法要の案内状を作成する際は、日時や場所のほかに、以下の実務的な内容を明記すると参列者にとって親切です。
- 納骨式の有無:法要当日に納骨を執り行う場合は、その旨を明記します。
- 会食(直会)の案内:お席の準備の都合上、会食の有無は必須の記載事項です。
- 返信期限:法要の遅くとも2週間前をにするのが、準備を円滑に進めるマナーです。
法要が済んだら香典返しを送りましょう
四十九日法要が済むと忌明けとなります。葬儀などでお香典を頂いている場合は「香典返し」をお届けするとよいでしょう。香典返し挨拶状のご用意もございますので参考にして下さい。
「香典返しの挨拶状」の文例を見てみる※別タブ