会葬礼状印刷のマナー解説と書き方メニュー
会葬礼状とは?意味と役割
会葬礼状とは
通夜や葬儀・告別式に参列してくださった方へ、感謝を伝えるためにお渡しする会葬御礼品に添えるお礼状です。
葬儀の場では、喪主やご遺族が参列者一人ひとりに丁寧にお礼を伝えるのが難しいこともあります。
そのため、葬儀当日に渡す会葬礼状で、参列や生前のお礼を文章でお伝えするために添えられるものです。
忌引きや給付金の申請にも
会葬礼状には故人や喪主の名前、通夜・葬儀の日付の記載があるため、葬儀に参列した証明にもなります。
忌引き申請や給付金制度の申し込みをするときに、会葬礼状を求められることがあるので持っておくと便利だという側面もあります。とくに遺族以外の参列者へは、ご用意しておきたいところです。
家族葬でも会葬礼状は必要?
会葬礼状が必要なのか迷うケースですが、近年は、ご遺族以外が家族葬に参列することも少なくありません。
親戚や故人の親しい友人などが参列する場合は、会葬礼状でのお礼がマナーです。参列者が忌引き証明などに使いたい場合もありますので用意しましょう。
また、後日の弔問などに備えて、少し多めにご用意しておくことをお勧めします。
会葬礼状が不要なケース
■参列者が遺族のみの家族葬
■近しい人も参列する家族葬で、後日お礼を予定している場合
会葬礼状の書き方と基本構成
葬儀参列などへのお礼状
会葬礼状(会葬返礼品)は、参列や弔電に対して感謝の気持ちを伝えるお礼状ですので参列者全員にお渡します。
端的に言えば、香典の有無に関係なく、通夜・葬儀の参列者全員にお渡しするものです。
故人の思い出や人柄についての想いを入れて、故人をともに偲ぶオリジナル会葬礼状を作成することもできます。
会葬礼状の基本的な文章構成
- 頭語・結語(無くても構いません)※時候の挨拶は不要
- 故人の名前・続柄
- 参列や香典・弔電・供花のお礼(不行き届きのお詫びなども)
- 書面での略儀にお詫び
- 通夜・葬儀の日付
- 喪主の氏名・住所など(外 親族一同なども)
1会葬礼状の「拝啓」「敬具」
返礼品に添える「会葬礼状」の頭語・結語は省略することができます。
(挨拶状として頭語・結語を入れることもできます)
また、会葬礼状を「弔電」「供花」などのお状礼としても使いたい場合は、郵送もできるように入れておくと良いかもしれません。
◆時候の挨拶は不要
時候の挨拶は使わないのがマナーです。拝啓などの頭語を入れた場合にも不要です。
2故人の名前・続柄
喪主からみた続柄と名前を書きます。仏教であれば「亡」が一般的ですが、宗派・宗教によっては「故」を使うこともあります。
亡父 山田太郎 儀
故父 山田太郎 儀
3参列や香典・弔電・供花のお礼
参列のお礼のほか、ご厚志(お香典やお供えなど葬儀で頂いたもの)のお礼も添えることができます。
弔電・供花など、具体的にお礼をすることもできます。
葬儀に際しましては ご多用にもかかわらず
わざわざご会葬くださり ご丁重なご厚志を賜りまして厚く御礼申し上げます
本日はご多用のところ 亡父 ○○○○ の葬儀にご参列くださいまして誠に有り難うございました
大勢の方々にお別れしていただき 故人も安らかに旅立ったことと存じます
ご丁寧にもご供花を賜りまして 誠にありがとうございました
故人の最期を素敵なお花で飾ってくださいましたこと心より感謝申し上げます
◆不行き届きのお詫びなど
以下のような一文を添えると丁寧な印象になります
取り込み中にて 何かと不行き届きもございましたことお詫び申し上げます
4書面での略儀にお詫び
「本来なら対面でお礼したかったのですが、今回は書面で失礼します」というお詫びも入れるようにします。
「略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます」等の形式的な一言で大丈夫です。
5通夜・葬儀の日付
葬儀の日を記載することもできますし、通夜・告別式の両方の日付を入れることもできます。
令和○年○月○日
通 夜 令和○年○月○日
告別式 令和○年○月○日
5喪主の氏名・住所など
【親族一同について】法的な親族とは、@六親等内の血族、A配偶者、B三親等内の姻族となっています。
しかし、それら「法的な親族」も参列者に含まれることもあります。ここでいう「挨拶状での親族」は葬儀や法要を主催した側の人という意味で使えばよいと思います。
〒171-0014
東京都豊島区池袋2-37-1
喪主 山田花子
外 親族一同
会葬礼状を渡すタイミングはいつ?どうやって渡す?
通夜・葬儀の当日に渡します
会葬礼状は、当日中であれば、受付時、またはお帰りの際など、どのタイミングでお渡ししても差し支えありません。
近年では、葬儀に時間を割いて頂いたことへの感謝の気持ちを込めて、お帰りの際にお渡しすることが多いようです。
会葬返礼品とともに、お清めをする塩もセットでお渡しするとスマートです。
弔電などには郵送で
もちろん弔電・供花などを頂いた方にも渡すのがマナーです。その際の会葬礼状(お礼状)は、できる限り早く送ることが大切ですので、予め準備しておきましょう。
後日の弔問でも渡します
葬儀当日に参列できず、後日弔問に訪れた方にも、会葬礼状をお渡しするのが一般的です。
また、後日お悔やみやお香典を頂いた際にも、できるだけ早めにお礼を伝えるようにしましょう。
家族葬なら
家族葬ということで、お香典だけ届けていただいた方や弔電・供花を頂いた方へも、会葬礼状でお礼します。
葬儀後に訃報を伝える「死亡通知状」と、状況により使い分けてください。≫死亡通知状の文例集(別タブ)
後日、自宅への弔問、もしくはお香典を頂いた場合用に会葬礼状が必要になることもありますので準備しておきましょう。
会葬礼状は1部から注文できますが、少し多めに用意しておくと便利かもしれません。
浄土真宗におけるお礼のタイミング
浄土真宗では「即得往生」の教えにより忌明けという概念がないため、葬儀後2週間から1ヶ月以ほどでにお礼(香典返しに代わる品)を送るのが一般的ですが、当日返しする例文もご用意しております。
≫香典返しを兼ねた葬儀のお礼(ページ内)
会葬礼状のマナーと注意するポイント
句読点は使わない
句読点は、古くは文章を上手く読めない人に対する補助的な記号として用いられたため、相手に失礼ということで使われていませんでした。
また、物事がスムーズに流れるように、途中で途切れないようにという願いを込めて句読点を使わないという風習からそのようになっています。
薄墨で書く、印刷する
挨拶状印刷に於ける薄墨とは灰色・グレイ色で文字を印刷することです。
「硯に涙が落ちて」「涙で墨がにじんで」薄くなってしまったという、挨拶状独特の悲しみ表現です。
逝去は身内に使わない
「逝去」は故人に対する敬語となるため身内には使いません。
永眠・他界・生涯を閉じた・長逝・急逝などを使いましょう。「旅立ち」などもよく使われます。
長逝(長い旅立ち)・急逝(前触れなく亡くなる)は敬語ではありませんので、使うことができます。
死亡・死去などは「死」が忌み言葉なので、挨拶状には相応しくありません。
●● 儀 の使い方
挨拶状を受け取った相手への丁寧な表現(謙譲表現)です。
葬儀の看板などで使われる「○○ 儀 葬儀式場」の「儀」と同じです。
日常で使う機会のない表現ですので無理に使う必要はありませんが、付けた方が相手に対しては丁寧な表現となりますのでお勧めです。
どこまでが戒名?
位牌などに書いてある戒名の下に「霊位」「位」などが付いている場合があります。
これは置字(下文字)といって戒名には含みません。 挨拶状への記載は「霊位」「位」の前までを戒名として記載します。
忌み言葉、重ね言葉を使わない
たびたび 等の重ね言葉は避けます。生死に関する直接的な言葉もタブーです。
●重ねて ●重ね重ね ●再度 ●再々 ●再三 ●くれぐれ ●たびたび ●しばしば ●ときどき ●返す返す ●長引く ●死ぬ ●苦 ●浮かばれない ●迷う ●去る 等
などは、避けた(言い換えた)方が良いでしょう。
気を付けたい死去の言い方(宗教別)
浄土真宗では往生即身仏(すぐに仏様になる)という考え方から、「永眠」という言葉が避けられます。神道も同様に守護神への生まれ変わりということで「永眠」が避けられています。
死去の概念により、言葉遣いを変えた方がよいことがありますので注意が必要です。
故人との続柄に亡」「故」を使う場合も、同様に注意が必要です(亡・故は使わずに書いても構いません)
宗教別・宗派別の注意点と言葉選び
宗教や宗派による違いに配慮する
宗教や宗派によって生死観が異なります。
仏教では故人が成仏できるように願う習慣があるため、「迷う」「浮かばれない」といった言葉を避けます。
また同じ仏教でも、浄土真宗は死後すぐに仏様になる極楽浄土へ行けるという考えから、「永眠」「亡」「霊」などの言葉を使いません。
【神道】への置き換え
■「四十九日」→「五十日祭」 ■「一周忌」→「一年祭」
■「御香典」→「御玉串料」「御榊料」 ※もしくは「御霊前」
一年祭以降は「御榊料(おさかきりょう)」や「御神前(ごしんぜん)」
■「香典返し」→「偲び草」「偲草」
「供養の品」「供養のしるし」も「心ばかりの品」「偲び草のしるし」などに言い換える
■「喪主」→「斎主」
■「永眠」は使わない、冥福・安らかにお眠りください・天国などもNG
→「葬儀の際」「帰幽(きゆう)」などに言い換えます
■「亡」は使わない →「故」とする
【キリスト教・プロテスタント】への置き換え
■「四十九日」→「召天記念式」「召天記念会」
■「一周忌」→「記念式」「記念集会」
■「御香典」→「御花料」 ■「香典返し」→「偲び草」「偲草」
■「永眠」→ 使って大丈夫 「召天」でもよい ※昇天ではなく召天(※誤変換に注意)
■「亡」でも「故」でも可
【キリスト教・カトリック】への置き換え
■「四十九日」→「追悼ミサ」
■「一周忌」→「記念ミサ」「死者記念ミサ」
※カトリックでの「召天記念日」は、亡くなった日(帰天日)を指します(仏教でいう命日)
■「御香典」→「御花料」 ■「香典返し」→「偲び草」「偲草」
■「永眠」→ 使って大丈夫 「帰天」でもよい
■「亡」でも「故」でも可
【仏教・浄土真宗】への置き換え
■「戒名」→「法名」 「法名 ○○」と「法名」の印字を希望される方も多いです(無くてもOK)
■「永眠」は使わない 冥福・安らかにお眠りください・天国などもNG
→「葬儀の際」「往生」などに言い換えます
■「亡」は使わないほうがよい →「故」もしくは「亡・故」を付けずに「父 太郎」とすることもある。
■「香典返し」は「1週間〜1カ月」で行う ※49日がないため返礼として
■「御霊前」→「御仏前」 「霊」の期間が無い、御香典はそのまま使えます
■「梵字のア」をを入れることもできますので、お申し付けください