店舗開店・新規オープン挨拶状の書き方とマナー
挨拶文の要点
開店・新規オープン挨拶状の役目は、お店の場所やサービスを関係者や知人、お客様などにお知らせすることです。
いつオープンなのか、という点も合わせて重要です。
少なからずご協力いただいた皆様に、開店までこぎつけたことへの感謝とこれからの抱負も伝えつつ、今後のご愛顧を丁寧にお願いするのか基本的な内容となります。
基本的な文章構成
・時候の挨拶
・日頃のご厚誼に対する、お礼の言葉
・皆様のおかげで開店できました等の感謝の気持ち
・開店の経緯や今後の抱負
・お店のPR
・ご来店のお願い
店舗情報は別記がお勧め
本文に書き込んでしまうと分かりづらいので「記書き」または「別面」に概要を別記するとよいでしょう。
・店名・開店日(曜日もあるとわかり易い)・営業時間・住所・電話番号・地図(最寄り駅からの道順等)・ホームページ等
独立・のれん分け
独立(のれん分け)する場合は、それまでのお店・会社等の支援に関しても触れるとよいと思います。
工事中のお詫び
新装開店で工事をした場合には、近隣の方へも挨拶状を送るでしょうから「工事期間中はご不便をおかけしました」のような一言があると丁寧です。
店舗開店・新規オープンの挨拶状を送るタイミングはいつ?
店舗開店・新規オープンの挨拶状は、開店日の1カ月前に届くように送るのが一般的です。
開店準備で多忙を極め、挨拶状を出すのが遅れてしまったとしても、開店1週間前までには送りましょう。
宣伝やPRの意味もある挨拶状ですので、しっかり出すようにしたいところです。
お祝いをして下さる方
挨拶状を受け取った方のなかには、お花や開店祝いを送る手配をしたり、オープン初日に来店しようと考えてくれる方もします。
また、誘い合わせてご来店いただくためにも、直前の通知になってしまうと相手の都合が調整し難くなるため、余裕をもって準備することが大切です。
縦書きにすべきか横書きにすべきか?
横書きがわかりやすい
開店・新規オープンの挨拶状は、縦書きでも横書きでも問題ありませんが「横書き」の方が見やすいと思います。
英語の店名やURL、営業時間なども横書きの方がわかりやすいからです。
雰囲気に合わせて
それでも、和風の店舗であれば縦書き、洋風の店舗であれば横書きにするなどお店の雰囲気に合わせて挨拶状の時点から演出を始めるのも悪くありません。
ビジネスにおける挨拶状とは少し性格が異なりますので、お好みで決めて頂いて差し支えないと思います。
店舗開店・新規オープンの挨拶状の差出人はだれ?
法人で経営していれば代表取締役であったり。個人経営ならオーナー・店主・代表といった立場の方になると思います。
スタッフ一同
また業種によっては、連名で「従業員一同」「スタッフ一同」などを入れる場合もあります。
「スタッフ全員でおもてなしを〜」のような挨拶文を入れる場合に、連名で「スタッフ一同」と入れると、単に開店のお知らせだけでなく、実際のスタッフからのおもてなしの気持ちを伝える手紙のような演出ができるかもしれません。イメージ的に親しみ易くなりそうです。
店舗開店・新規オープンの挨拶状ワンポイント
■タイトルを付けた方が良いと思います。「新規開店のお知らせ」等。
単なるご挨拶ではなく、オープンするお店の招待状の役目もありますので内容をタイトルで強調すると良いでしょう。
■地図を積極利用しましょう。GoogleMapがあるとは思いますが、挨拶状の完成度が上がり好印象に繋がると思います。
また地図には「地下鉄〇〇線C2出口より徒歩3分」等の道案内があるとわかり易いと思います。
1、挨拶状の風習で句読点を入れない。というものがあります。
句読点を入れないのは諸説ありますが、句読点は「区切りをマークで教える」ことで学の無い人や子供にも読みやすくするためとされており、これが失礼であるとされる点に由来するそうです。
2.それとは別に途切れさせないという理由で句読点を入れない風習があります。
開店・新規オープンの挨拶状の場合はむしろこちらが重要だと考えます。
挨拶状では「慶事に区切りをつけない」という縁起を担ぐ意味で句読点を使わない風習があります。
式典などが「滞りなく最後まで」という願いや、その「良いことが終わらないように」というゲン担ぎです。
よく1の理由が説明されていますが、開店の挨拶状は2の理由で句読点は入れないほうが良さそうな挨拶状だと思います。